ライブバカラ戦略と必勝法

果たしてライブバカラに必勝法や戦略はあるのか?初心者であってもベテランハイローラーであっても、日本人のバカラプレイヤーなら誰でも気になる疑問です。シンプルにイエスかノーかで答えられる質問ではないのですが、ここではある程度ならあるとしておきましょう。

少し慣れたプレイヤーなら、それぞれが別の「戦略」に従ってプレイするというのがバカラというゲームです。何がベストの必勝法なのか、どの戦略が正しくどれが間違っているのかと議論になることもしばしば。ただ、少し複雑にルールはできているものの、突き詰めるとバカラはほぼ丁半博打。完璧なバカラ必勝法を駆使したとしても、ハウスエッジに打ち勝つことはできません。結局のところ、勝負は時の運だということは始めに書いておきましょう。それがバカラの大きな魅力でもあるのですが。

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バカラのベット戦略クイックリンク:


バカラ戦略FAQ

ライブバカラに関する質問に簡潔にお答えします!

カードカウンティングによってプレイヤー側が圧倒的有利になることがあるブラックジャックとは異なり、バカラはほぼ100%運頼みのゲームなので長期的に勝ち続けることはほとんど不可能です(厳密にはライブバカラでもカードカウンティングは有効ですが、無視できる誤差程度の優位性しか得ることはできません)。

とは言え、マーチンゲール法や逆マーチンゲーム法といったベット戦略を使えば短期的な目標を達成する確率を高めることは可能です。バカラのベット戦略について詳しくはこちら

最も「安全」な賭け方は他のゲーム同様、テーブルのミニマム(最小)ベットだけを繰り返すことです。バカラの場合はわずかながらバンカーベットが有利なので、バンカーのミニマムベットが最も理想的です。逆に、注意すべきはタイベット。8倍の配当は魅力的ですが、還元率は非常に低いので避けた方が賢明です。

バカラは3種類の標準的なベットがあり、それぞれで還元率(RTP)が異なるという珍しいゲームです。バンカーベットが98.94%で最も勝ちやすく、次いでプレイヤーベットが98.76%、最後にタイベットはかなり下がって85.64%となっています。

誤解されがちですがブラックジャックやポーカーとは違い、バカラの勝敗は運だけによって決まります。勝つために技術や知識は必要ありません。つまり、初心者であってもベテランプレイヤーであっても平等に勝利のチャンスは巡ってきます!

プレイヤーベットとバンカーベットで勝っても2倍程度の配当にしかならないバカラですが、ベット戦略(ベッティングストラテジー)がうまくハマればバンクロールの何倍もの大勝も不可能ではありません。特に勝ったら次のベットに勝ち分を上乗せしていく逆マーチンゲール法(アンチマーチンゲール法)は手っ取り早く大勝ちするための近道です。

タイベットは当たれば8倍の配当がつくので魅惑的ですが、ハウスエッジが高すぎるのでおすすめしません。

ブラックジャックではプレイヤー自身が次のアクションを決めるので勝敗の結果に影響を与えることができますが、バカラではシャッフルが済んだ時点で全ての出目が決まってしまっています。つまりはプレイヤーもディーラーもゲームの結果を左右することはできないのです。

また、ブラックジャックではカードカウンティングによってプレイヤーがアドバンテージを得ることができますが、バカラではその効果は無視できるほどわずかなので有利な状況をつくり出すことは現実的ではありません。

理論的にはこれが正解です。なぜなら、バンカーベットのハウスエッジは1.06%と全ベット中最小であるため。反面、タイベットは14.36%と非常に不利なので避けましょう。

例外はマーチンゲール法のような、ネガティブプログレッションのベット戦略を使う場合です。バンカーベットで勝ってもコミッションが引かれてしまうため、この場合はプレイヤーに賭けるしかありません。バンカーほどではないものの、プレイヤーベットのハウスエッジも1.24%なので理想的な低さです。

ノーコミッションバカラはバンカーベットの面倒な5%コミッションをなくしました。その代わりにバンカーが合計6で勝利すると配当が半分になります。言い換えれば、バンカーが合計6で勝った際に一気に50%のコミッションが引かれるということになります。

ではどちらが有利なのかと言うと、標準ルールと比較して還元率/ハウスエッジの違いはわずかに0.01%。どちらを選ぶかはプレイヤーの好み次第と言えます。

当たれば8倍の配当がつくタイベットは魅力的ですが、バカラで引き分けが発生する確率は9.52%だけです。これを計算してみるとハウスエッジは全カジノゲームでも最悪クラスの14.32%となります。長い目で見ると、タイベットに賭ける価値は全くありません。

Super 6のような一部のライブバカラゲームでは通常のプレイヤー、バンカー、タイベットに加えてオプションで賭けられる様々なサイドベットが導入されています。中には非常に大きな配当がつくものもあってそそられますが、大部分のものは通常のタイベット同様、還元率が非常に悪く設定されています。賭けすぎには注意しましょう。

エンターテインメント性という意味合いでは、出目のクセを読むことに意味はあると言えるかもしれません。ただし各々のラウンドは独立事象であるため、これまでの結果から次以降の出目を予測することはできません。つまりパターンに従っても従わなくても還元率やハウスエッジに影響することはありません。

プレイヤーベットの配当は2倍であるため、そのように見えてしまうかもしれません。しかしいささか複雑な「3枚目」のルールがあるため、実はバンカーハンドの勝率の方がプレイヤーハンドよりも1%ほど高くなります。これではゲームが成り立たなくなってしまうので、バンカーベットの勝利からは5%のコミッションが引かれます。つまり、例えば$100を賭けて勝った場合には$95が配当として支払われることになります。

バカラではプレイヤーハンドの勝率が44.62%、バンカーハンドが45.86%、タイが9.52%。還元率(RTP)はそれぞれ98.76%、98.95%、85.68%となっています。

両者にこれといった違いはありません。つまりスマートフォンでもPCでも本物のバカラゲームが体験できるわけであって、好みのベッテイングストラテジーを自由に駆使して問題ありません。

歴史的にバカラは特別なVIPルームでプレイされることが多く、テーブルに座るために必要な最低チップ購入額もミニマムベットも一般人にはなかなか手が出ないものでした。そのステータスがおそらく富豪ギャンブラーに優越感を与えたのでしょう。ところが20世紀も終わり頃になるとラスベガスを中心にミニバカラが登場し、一気に一般庶民にも身近なものとなりました。現在はオンラインのライブカジノなら1ハンドわずか100円程度からこの歴史的なカジノゲームが気軽に遊べてしまいます!

実は、特殊な状況下ならば可能です。一例は、90年代から今世紀初頭にかけて流行した裏カジノ。これらの店では顧客を引きつけるため、かなり高額の初回入金ボーナスを毎日提供しているものでした。ただしたびたび警察による手入れが入り、客側も逮捕されるというリスクがあったことは言うまでもありません。

では、逮捕の心配なく安全に遊べるライブバカラならどうでしょうか?オンラインカジノにもボーナスはありますが、ライブバカラ(もしくはRNGのバカラも)だと出金するための賭け条件があまりに厳しすぎることがほとんどで、長期的に利益を出し続けることは現実的ではありません。

プロのギャンブラーとして生活していくなら、ブラックジャックかポーカーをマスターすることが一番の近道です。

バカラのオッズと変動性

それではバカラというゲームの基本構造を見ていきましょう。まず先に知っておくべきは、様々なバリエーションがあってルールによってハウスエッジも還元率も大きく違うブラックジャックやポーカー、ルーレットなどとは異なり、 基本的にバカラのルールは1種類しかないということ。したがって、他のゲームのようにテーブル選びの時点で知らないうちに不利なものを選んでしまうという心配がありません。オンラインのライブバカラにも同様のことが言えます(例外的に「ノーコミッションバカラ」が存在しますが、これについてはこのページすぐ下で解説していきます)。

ルールは一見複雑に見えるものの(バカラで3枚目を引く「条件」についてはこちら)、ハンドごとにプレイヤー自身がヒット/スタンド/スプリットなど様々な意思決定を下さなければならないブラックジャックとは大きく異なり、バカラの場合はプレイヤーハンドかバンカーハンドのどちらか(とオプションでタイ)に賭けたらおしまいです。後はディーラーがルールに則り淡々とカードを出していくだけなので、できることと言ったら祈ることくらいです。

Pragmatic Playのライブディーラーバカラ


バンカーベットの勝利には5%のコミッション

3枚目をヒットする「条件」、そしてタイの場合はプレイヤー/バンカーベットが引き分けになるルールのおかげで、バカラゲームは基本的にはコイントスのようなものだと言えます。ただ、わずかにバンカーハンドの勝率が上回ってしまうため、バンカーに賭けて勝った場合だけ5%のコミッションが賞金から引かれます。ところがそれを加味してもバンカーベットの方がプレイヤーベットよりもわずかに還元率が高いというのがバカラのルールの面白さではないでしょうか?

  • 勝率: プレイヤー – 44.62%、バンカー – 45.86%、(タイ – 9.52%)
  • ハウスエッジ: プレイヤー – 1.24%、バンカー – 1.05%、(タイ – 14.32%)
  • 還元率(RTP): プレイヤー – 98.76%、バンカー – 98.95%、(タイ – 85.68%)

また、バカラではタイ(引き分け)に賭けることもできます。ただしタイベットは全カジノゲームを見渡しても最悪クラスの還元率となっており、これに賭ける正当な理由や状況はありえません。

これを踏まえると、以下の2点がバカラの基本的な戦略だということになります:

  • なるべくバンカーに賭ける
  • タイには賭けない

とは言え、プレイヤーベットもバンカーベットと並び、カジノテーブルゲームの中ではトップクラスの還元率を誇ります。ちなみにさらに上にはブラックジャックが君臨(最適ルールでベーシックストラテジー通りにプレイした場合に99.5%以上)しますが、ルーレット(アメリカン – 94.74%、ヨーロピアン – 97.30%)と比較するとバカラは格段に勝ちやすいゲームだということがわかります。

ライブバカラテーブルのバリエーション

昨今の一般的なオンラインカジノでは、数台から20台程度のライブバカラテーブルが用意されています。そのほとんどは昔ながらの標準的なものですが、中には斬新なルールや機能を搭載しているものも!ここでは特に人気のバリエーションをご紹介しましょう。

No Commission Baccarat(ノーコミッションバカラ)

「ノーコミッション」版にはその名のとおり、面倒なバンカーコミッションが存在しません!ということは、こちらのバージョンでバンカーにだけ賭け続ければハウスエッジに勝てるということ?残念ながらそうそうウマい話は転がっていません。

説明しましょう。ノーコミッションバカラでは5%のコミッションが引かれることなく、プレイヤーベットで勝った時と同様にバンカーベットの勝利にも 1:1の配当がつきます – ただしこれには例外があります。

その例外が、バンカーが合計6の値で勝った場合。この場合にだけ、配当が半分になります(1:2)。したがって、例えばバンカーに$100賭けて6で勝つと利益は$50だけになります。

Evolution Gamingのノーコミッションライブディーラーバカラ


ではノーコミッションバカラの還元率(RTP)は?

3枚目のカードを引く条件は普通のバカラと変わらないので、プレイヤーベットとタイベットの還元率は通常バージョンと全く同じです。ではバンカーベットはどうかと言うと、通常ルールの98.95%に対して98.94%。その差わずか0.01%と、ほとんど無視できるほどの驚異的な近さです。

したがって、通常版かノーコミッション版かどちらを選ぶかはプレイヤーそれぞれの好みによると言って良いでしょう。ただしノーコミッションバカラであってもほとんどのベッティングストラテジーはバンカーベットには使えないので注意してください(ベット戦略詳細はこちら)。

Baccarat Squeeze(バカラスクイーズ)

シンプルすぎてとかく単調になりやすいバカラですが、実際のカジノでゲームを盛り上げるのに一役買ってきたのがカードの「絞り(スクイーズ)」です。では、カードを「絞る」とは一体何のことでしょうか?

ミニバカラや従来のライブバカラテーブルだと、カードはディーラーによって最初から表向きでテーブル上に配られます。それに対して、本来の伝統的なバカラテーブルではプレイヤーサイドとバンカーサイドでそれぞれ最も賭け金が大きいプレイヤー(客)にカードが伏せたまま配られるのです。本来はそのプレイヤーがいち早くカードを見られるという特典のようなものですが、カードを折り曲げるも破るもプレイヤーの自由!他のカジノゲームではまず許されない行為ですが、元々高額レートのVIP専用だったバカラならではの特別な伝統だと言えます。

もちろんゆっくりめくったところでトランプの中身が変わるなんてことはありえないのですが、それでもベテランバカラプレイヤーなら最大限のドキドキ感が味わえる「絞り方」を熟知していて、単なる勝敗以上のエンターテインメント性をそこに見出すのです。

ではライブカジノの「バカラスクイーズ」テーブルの具体的な機能とは:

当たり前ですが、オンラインだとプレイヤーが直接カードを触る術はありません。そこで、ライブディーラーが代わりに絞ってくれます。ただし全てのカードを絞っていたのでは時間がかかりすぎてしまうので、総ベット額が多いサイドの2枚目と3枚目だけが対象となります。

Evolution Gamingのライブディーラーバカラスクイーズ


Baccarat Control Squeeze(バカラコントロールスクイーズ)

「バカラコントロールスクイーズ」はこれまでの「バカラスクイーズ」の改良版で、ライブカジノソフトプロバイダー最大手のEvolution Gaming(エボリューションゲーミング)によってリリースされました。「コントロール」版では最新技術をふんだんに投入したことにより、なんとプレイヤー(客)自身によるカードの絞りが可能となりました!

Evolution Gamingのライブディーラーバカラコントロールスクイーズ


その仕組みがこちら:

  • テーブルは上限人数なしのマルチプレイヤーで、カードは全て伏せて配られる。
  • 通常の複数カメラによるライブテーブル画像に加えて、カードだけが表示される個人用特別画面をそれぞれのプレイヤーのゲーム画面内に設置。
  • それぞれのプレイヤーはカードをクリック(タップ)するだけでいつでもカードを見る(表にする)ことが可能。
  • もしくはカードの角からゆっくりドラッグ(スワイプ)していくことで絞り(スクイーズ)が可能。
  • 5~12秒の「スクイーズ時間」が過ぎるとライブディーラーによって全てのカードが表向きにされ、配当が支払われる。

スクイーズ時間が設けられているため通常のライブバカラゲームより進行には多少時間がかかりますが、バカラを最大限楽しむための要素が全て詰まっているのがコントロールスクイーズ版です(さらに詳しい「絞り方」についてはこちら)。ちなみにラスベガスでもマカオでも$100未満のベットでカードが絞れるカジノはそうそうありません。ライブコントロールスクイーズテーブルなら本場の雰囲気がわずか$5から味わえてしまいます。

以上の理由から、Baccarat Control Squeeze(コントロールスクイーズ)は当サイトイチオシのライブバカラゲームです!

Super 6(スーパー6)

「スーパー6」は「ノーコミッションバカラ」に様々なサイドベットのオプションが加えられたものです。バンカー6での勝利に対するサイドベットを特に大きなウリにしているものの、これも含むほとんどのサイドベットは還元率が低すぎるいわゆる「ルーザーベット」。それだけでなく、一部プロバイダーでは通常のバンカーベットの6での勝利を引き分け(本来は1:2の配当)にしているものもあり、注意が必要です。サイドベットには配当が高いものもあり一見面白そうですが、スーパー6のバカラテーブルは避けた方が賢明です。

日本語のライブバカラテーブル

英語が苦手で、ライブカジノにはイマイチそそられないという方も少なくないかもしれません。そんなバカラプレイヤーに朗報です!日本人ディーラーが日本語でゲーム進行する「ジャパニーズバカラ」テーブルが登場しています。ライブプロバイダー最大手のEvolutionがJapanese Speed Baccarat(ジャパニーズスピードバカラ)をリリースしたのに続き、現在はOne TouchBombay Liveもそれぞれ日本語版のライブバカラテーブルを提供。今まのところ標準テーブルのみでノーコミッション版やスクイーズ版が選べないのが残念ですが、他社の参入も含め日本語ライブテーブルのますますの発展に期待したいところです。

カジノロビーではゲーム検索ボックスに「Japanese」と入力することで、バカラを含む日本語ライブテーブルの一覧表示が可能です(通常は日本語での検索には対応していません)。

バカラにベット戦略は有効なのか?

ここまではバカラというゲーム自体について(バンカーベットの優位性、タイを含むサイドベットは避けるべきこと、おすすめライブテーブルを)解説してきました。ここからはいよいよ実際に勝つための具体的な戦略についてです。

まずは、バカラの必勝法としてよく紹介されるベッティングストラテジー(もしくはベット戦略、ベッティングシステムなど)から。いくつもの種類がありますが、共通点はベット(賭け金)の大きさを一定のパターンに従って賭け続けるということ。それによって「勝ちやすく」なれば理想的です。

ベット戦略はおおまかにネガティブプログレッションとポジティブプログレッションのいずれかに分類することができます。では、それぞれが果たして長期的にバカラで勝ち続けるために有効なのかを分析してみましょう。

マーチンゲール法(ネガティブプログレッション)

数あるベッティングストラテジーの中でおそらく最も有名なのがマーチンゲールシステムで、他のネガティブプログレッションシステムの基礎にもなっています。方法はシンプルで簡単:

  1. 負けたらベットを2倍にする
  2. 勝つまで倍にし続ける
  3. 勝ったらベットを最初の大きさに戻し、再び1.から繰り返す

この戦略の何がすごいかと言うと、何連敗したところでたった1回勝てばそれまでの賭け金が全て回収できるだけでなく最初のベット分がプラスになることにあります(嘘だと思うなら計算してみましょう)。

マーチンゲール法はバカラの必勝法になりえる?

ということは、マーチンゲールシステムを使えば絶対に負けることはないということ?理論的には確かにそのとおりです。しかしそう単純に事が運ぶわけでもありません。

最初のベットを100円から始めたと仮定してみましょう。残念ながら10連敗してしまったとします。次のハンドの賭け金はいくらになるでしょうか?正解はなんと102,400円。 そこまで賭けた総額と合わせて、この時点で204,700円もの投資が必要になってしまいます。そして1勝するまでこの数字は倍々に増え続けていくのです。

何十万円もつぎ込んだ末にようやく勝てたとしても、その利益は?当初のベットの100円だけです。10連敗はそうそう起こらないと思われるかもしれませんが、約1,000ラウンドに1回は起こる計算になります。バカラの1ハンドにかかる時間は数十秒程度。長い連敗は思いのほか頻繁に訪れるものです。

バカラテーブルにはマックスベットあり

それでも資金が無尽蔵にあれば必ず勝てるのでは?これも理論的には確かにそのとおりです。しかしカジノ側もそんなことは百も承知です。そしてどれだけの巨大カジノであっても、無制限に資金があるわけではありません。そこでバカラテーブルには必ずカジノ側が指定する1ハンドあたりの最大ベット額が設定されていて、マーチンゲール法は必ずいつかは破綻してしまいます。

オンラインカジノのライブバカラテーブルでは、このマックスベット額は一般的に$5,000か$10,000ほど。特別に高額ベットが許されるVIPテーブルであっても、$50,000~$100,000(ミニマムベットは$100以上)ということがほとんど。日本円が使えるオンラインカジノでは、もちろん日本円での相当額がそれぞれのテーブルでの最高ベットになります。

つまり、マーチンゲール法は永久に成功し続けるのは不可能なハイリスクでローリターンなベット戦略だということは覚えておきましょう。とは言え、短期的ならば高い成功率を期待できる戦略だというのもまた事実です。

ちなみにマーチンゲール法に手を加えたダランベール法ラブシェール法フィボナッチ法などもあります。これらはいずれもマーチンゲールシステムの指数関数的な増加を軽減するために考案されたネガティブプログレッションのベット戦略です。

あらかじめ資金の上限を設定して適切な戦略を選ぶことで、マーチンゲール法その他ネガティブプログレッションシステムはライブバカラプレイにおける強力な武器ともなり得ます。

最後にバカラならではの注意点をひとつ。バンカーの勝ちにはコミッションがかかり配当が2倍を下回ってしまうため、マーチンゲール法はプレイヤーベットだけにしか使えません。バンカー6での勝利に対して配当が半減するノーコミッションテーブルについてもこれは同様です。

逆マーチンゲール法(ポジティブプログレッション)

逆マーチンゲール法、リバースマーチンゲール法、もしくはアンチマーチンゲール法はその名のとおりマーチンゲール法を逆にしたベット戦略です(日本語では「パーレー法」として紹介されることもありますが、これは誤りです)。オリジナルのマーチンゲールのように、使い方は非常に簡単。逆マーチンゲール法では勝った際に次のベットに勝ち分を上乗せしていきます。某ギャンブル漫画の読者なら「倍プッシュ」と言えばしっくりくるかもしれません。

このベット戦略のポイントは、どれだけ賭け金が膨れ上がったとしても負ける時は最初の賭け金だけがマイナスになること。反面、長い連勝が続けば爆発的な勝利を収めることができる逆マーチンゲール法はローリスクでハイリターンなベット戦略だということになります。

当初のベット以上に負ける心配をしなくて良いという以外にも、「ゴールを自分で自由に設定できる」という利点が逆マーチンゲール法にはあります。例えば5連勝したら、もしくは最初のベットの100倍になったら、などなど。目標を達成したら最初の小さなベットに戻して再び始めるか、テーブルを移動するか、そのままその日はやめるかはあなた次第。もしゴールを設定しなかったとしてもいずれはテーブルの最大ベットに達してしまい、その時はとんでもない勝利金を手にすることになります!

ただ、どんなバカラベッティングシステムにも言えることですが、逆マーチンゲール法も決してオールマイティーな必勝法ではありません。どれだけうまくやめ時を見極めて勝ちを積み重ねることができたとしても、いずれはハウスエッジが効いてきてトータルで負けに転じます。バカラには無敵のベット戦略など存在しないということは肝に銘じておきましょう。

ちなみにポジティブプログレッションシステムでも逆マーチンゲール法に手を加えたオスカーズグラインド法パロリシステム逆ラブシェール法などが考案されています。それぞれに利点とデメリットはありますが、オリジナルのマーチンゲール法とは異なりそれぞれバンカーベットでも使えるのが特徴です。

バカラでカードカウンティング

ブラックジャックはプロが存在する数少ないカジノゲームとして知られています。つまりそれは、長期的に稼ぎ続けることができる「必勝法」が存在するということ。その「必勝法」がカードを数える「カードカウンティング」であるということも、ギャンブルをしない一部の一般人にさえ知られている事実です。

そこで気になるのが、「ある程度ブラックジャックと共通点が多いバカラでもカードカウンティングはできるのか?」ということ。もし可能なら、なぜバカラのプロプレイヤーというのは耳にしたことがないのでしょう?

あらゆるカジノゲーム同様、この問題には何人もの数学者とゲーム理論研究者達が挑んできました。そこで出された答えは、確かにバカラでもカードカウンティングによって有利な状況を見つけることはできるというもの。基本的な方法はブラックジャックのカウンティングに非常に良く似ています:

  • 新しいシューの開始時から使われた値の小さなカード、特に2~4を数える。
  • 10と絵札も数える。
  • 10と絵札が多く使われ小さなカードが多く残るほどプレイヤーハンドが有利になる。
  • 逆の状況ではバンカーハンドが有利に。
  • シューの終わり間近になってカウントが大きく偏ることがあれば、有利な方に大きく賭ける。

これだと2つ目の疑問が深まるばかりです:

なぜバカラのプロは聞いたことがない?

これはバカラでカードカウンティングしてもブラックジャックと比べてアドバンテージが非常に小さいのが理由だとされています。言い換えると、期待できる利益は小さいのに非常に大きな資金が必要になるということです。

それでもカードカウンティングがバカラで唯一確立された「必勝法」であることに変わりはありません。情熱と時間、そして資金に余裕のある方は挑戦してみては?ちなみにカードカウンティングができるのは6か8デッキの固定シューを使うライブバカラテーブルだけです。
RNGのバーチャルテーブルだとハンドごとにシャッフルされてしまうのでカウンティングはできません。

罫線は役に立つ?

ライブバカラの罫線


バカラの罫線(ロードマップ)とはプレイヤー勝利、バンカー勝利、あるいはタイを色分けしたりして表示するチャートのことです。罫線にはいくつかの種類がありますが、株価チャートのように未来の傾向を予測することはできるのでしょうか?

ルーレットの出目ボードと同じく、残念ながら答えはノーです。理由は、バカラのハンドはそれぞれ独立事象であるため(厳密にはカードカウンティングが有効と先に書きましたが、その差は無視できるほどわずかです)。バンカーが5回連続で勝ったからといって、次も勝ちやすいというわけではないのです。逆に「そろそろプレイヤーが勝つはず」というのも全く根拠がありません。また、どちらも3連勝していないからといって「プレイヤーが連勝したので次はバンカーの勝ち」になるというわけでもありません。

それでも特にアジア人ギャンブラーの間では、バカラテーブルでは罫線とにらめっこするのがもはや儀式のようになっています。読みどおりに当たり続けると自分が罫線を書いているような錯覚に陥りこれほど気分が良いことはないのですが、罫線の利用はあくまでエンターテインメントの一環として楽しむ心の余裕をもちましょう。

バカラのエッジソーティング

2012年のことです。ギャンブル業界に激震が走りました。ポーカーの世界ではその名を知らぬ者がないトッププロ、フィル・アイビーがロンドンのカジノから£770万(当時のレートで10億円超)に及ぶバカラでの勝利金の返還訴訟を起こされたのです。カジノ側の申し立ては、アイビーが「エッジソーティング」という技術によってイカサマをしたというものでした。

フィル・アイビーがロンドンのカジノから£770万(当時のレートで10億円超)に及ぶバカラでの勝利金の返還訴訟を起こされた


何年も法定で争われた結果、最終的にはカジノ側の勝利で終わり勝利金は差し押さえられることとなったのですが、元々の入金額である£1はアイビー側に返還されました。ただし詐欺罪で刑事告訴されることはなかったため、エッジ ソーティングが果たしてイカサマに該当するのかどうかは今でも議論の対象となっています(ちなみにアイビーはロンドンに続いてアメリカのカジノグループからも同様の訴訟を起こされますが、アメリカ司法も似たような判断を下すことになります)。

具体的にエッジソーティングとはどんな技術?

そして、ライブバカラゲームにも応用できるのでしょうか?エッジソーティングの仕掛けはこうです:

一部のブランドがつくるトランプは、その差1ミリ未満ではあるものの、背面の模様が完全な左右上下対象とはなっていません。そこで、カジノ側に頼み込んでその特定ブランドのトランプをゲームで使わせます。

次のステップはこうです。バカラでは7、8、9のカードが重要なので、トランプデッキをシャッフルする前にディーラーにこれらのカードだけ向きを変えてもらいます(かなり無茶苦茶な要求ではありますが、アイビーは数億円規模で遊ぶVIPだったので「おまじない」などと言い訳して無理を通させていたとのこと)。これによって、シューの一番上にあるカードだけでもわかれば大きなアドバンテージが得られるというわけです。

ここまでで気づいた読者も多いと思われますが、オンラインバカラでエッジソーティングは通用しません。特にフィル・アイビーのスキャンダルが世界中のギャンブル業界に知れ渡ってしまった今、使用するトランプブランドを指定することもシャッフル前にディーラーにカードの向きを変えてもらうこともカジノ側が許可するなんてことはまずないでしょう。それがたとえVIPテーブルであっても、です。

オンラインライブバカラを楽しむためのヒントとテクニック

ライブカジノでバカラの世界に足を踏み込む前に知っておきたいことあれこれ。これを読んでおけば、楽しみが倍増するはず!?

バカラのルール – 3枚目の条件

プレイヤーハンドであってもバンカーハンドであっても、3枚目のカードを引くかどうかはあらかじめ決められたルール(条件)に従います。つまり、ヒットするかスタンドするかをプレイヤー(客)が選択することはできません。したがってバカラを「正しく」プレイするために細かいルールを覚えておく必要は一切ないということになります。それでも知っておけばゲームがより一層楽しめるはず!ということで、こちらがルールです:

  • どちらかに最初の2枚で8か9ができたら、その時点でハンド終了
  • 両者に最初の2枚で6か7ができたら、その時点でハンド終了
  • 最初の2枚でバンカーに7ができてプレイヤーが5以下の場合は、プレイヤーだけが3枚目を引く

以上に当てはまらない場合は、下の表の条件に従います:

バンカー2枚の合計 プレイヤーの3枚目が
以下のカードの場合、
バンカーは3枚目を引かない
0 – 2 全カード(バンカーは
必ず3枚目を引く)
3 8
4 0、1、8、9
5 0、1、2、3、8、9
6 0、1、2、3、4、5、8、9

カード絞りのテクニック

先にも触れたとおり、数あるライブバカラテーブルの中でも特にバカラコントロールスクイーズは当サイト一番のおすすめ! せっかくバカラをプレイするなら、思いっきり楽しまなきゃ損。というわけで、カードを絞る(スックイーズする)際の上級テクニックも特別にお教えしましょう。

従来のトランプは、スペード、ハート、ダイヤ、クラブの各スーツ(マーク)が必ず一定の法則に従って並んでいます(ちなみにスクイーズ版バカラ以外のライブディーラーゲーム全般では、数字が拡大された専用トランプの使用が一般的です):

  • A:中心にマークが1つ
  • 2と3:カードの中心にマークが縦列
  • 4と5:長い方の辺(サイド)にマークが2つずつ
  • 6、7、8:サイドにマークが3つずつ
  • 9と10:サイドにマークが4つずつ
  • J、Q、K:4辺に四角い枠

カードの絞りは相手のハンドがすでにわかっていて、こちらも最後の1枚になった時に最高潮に達します。さらにBaccarat Control Squeeze(バカラコントロールスクイーズ)テーブルにはタイマーがあるので、相手の手札とこちらの手札のうちの1枚はさっさと開けてしまいましょう。両サイドともに3枚目となった場合は、相手のカードだけ先に開きます。

スクイーズ画面ではカードは縦に伏せられて表示されるので、それぞれのカードの左上角と右下角には必ず数字が印字されていることになります。すぐに数字が見えてしまってはつまらないので、カードの絞りは右上角か左下角から始めます。ここでは特に絞りの醍醐味が味わえる状況例をいくつか挙げてみます:

自分の最初のカードが9:

「ナチュラルナイン」ができる10か絵札が欲しいのは言うまでもありません。すぐに直線が出てくれば負けなし!角にマークが現れた場合は、ゆっくりと絞ってサイドに4つあることを祈ります。線もマークもないとA、2、3のどれかなので最悪です。

2枚の合計が4で、相手はバンカーの6:

サイドにマーク2つならラッキー。勝ち確定です。マーク3つだとかなり厳しい状況に追い込まれるものの、6か7ならバンカーも3枚目を引くことになるのでまだ微かな望みが残ります。しかしここで一番盛り上がるのは、角にマークも枠もない場合。勝ち、負け、タイ全ての結果があり得るからです。中心へ向かって斜めにゆっくりと絞り込んでいきましょう。

こちらが2で、相手は8:

まずはサイドに3つのマークが必須になります。その上で再び勝ち、引き分け、負けの全ての結果があり得るという状況が生まれます。中心へ向かってじっくりと絞り込んでいきましょう。ちなみに絞りのベテランになるとダイヤ以外の6、7、8はマークの向きだけで早期判別できることも?文字だとどういうことだかわかりにくいですね。まずは実際にプレイしてみましょう!

バーチャルRNGバカラ vs. ライブディーラーバカラ

ライブディーラーつきのライブカジノが登場する以前は、オンラインバカラと言えばRNG(乱数発生器)によるバーチャルテーブルが当たり前でした。現在はほとんどのバカラプレイヤーがライブテーブルを選ぶようになりましたが、RNGテーブルもほとんどのオンラインカジノで少なからず健在です(下の画像参照)。

MascotのRNGバーチャルバカラ


ライブのBaccarat Control Squeeze(バカラコントロールスクイーズ)が当サイト一番のおすすめであることにはすでに何度か触れていますが、バーチャル版かライブ版のどちらを選ぶかは結局のところそれぞれのプレイヤーの好みによります。社交的な空間で「絞り」も楽しみたいならライブバカラ。逆にRNGのバーチャルゲームならテーブルを独占して、タイマーもないので自分だけの気ままなペースで遊ぶことができます。それでもどちらか迷うようなら、とりあえず両方試してみては?

日本の裏カジノにはプロもいた!?

90年代から2000年代にかけて、日本では知る人ぞ知るバカラブームが沸き起こっていました。今でもたまに摘発のニュースで見聞きする、闇カジノや裏カジノ、アングラカジノと呼ばれる場所が舞台です。当時は地方都市でも主要駅の周りなら複数店舗が展開されており、堂々と看板を出している店さえあったものです。

これらの店舗は非合法で警察の手入れが入る可能性があることも周知の事実であったため、運営側は顧客獲得のために大盤振る舞いしたものでした。食事も酒類も煙草もタダ。しかしそれにも増して驚きなのが、「サービスチップ」のシステムです。

日本の闇カジノの裏話


「サービス」はオンラインカジノで言う「ボーナス」のことで、裏カジノではこれがなんと毎日1回提供されていました。10万円のチップ購入で2万円、もしくは1万円で5千円という仕組みが一般的で、明確な賭け条件はないものの、8デッキのバカラなら1シュー、ミニバカラなら1.5シュー程度打てば換金できるというのが暗黙の了解でした(ちなみに当初はブラックジャックテーブルも設置されていたものの、カジノ側があまりに負けすぎるのでほどなく撤去され、バカラとルーレットだけが残ったとのこと – それでもやはりハウスエッジが高いルーレットは不人気でした)。

つまりオンラインカジノのボーナスはおろか、ラスベガスやマカオなど足元にも及ばないほどの好サービスが提供されていたわけで、当然これには「ガジリ屋」と呼ばれるサービスチップ目的の「プロ」も大勢群がったものでした。対するカジノ側はというと、「店を賑わわせてくれるサクラのような存在」として彼らを黙認。アツくなって何十万円か使ってくれる客が数人いれば十分に収益は上げられたとのことで、当時は日本全体で羽振りが良かったのでしょう。

時は過ぎ、暴対法の導入などによって慎重にならざるを得なくなり影を潜めてしまったため、裏カジノは身近とは程遠いものになってしまいました。そこで入れ替わるように登場したのがオンラインカジノです。プロとして食っていくには非常に厳しくなってしまったものの、ライブバカラなら自宅のPC上でもスマホ上でも気軽に本場の臨場感が味わい放題。そしてなんと言っても、逮捕される心配がありません!見方を変えれば、バカラはより健全で身近なゲームに変貌したと言えるのかもしれません。